先日、FIT RSを中古で購入し、早速イロハ坂に、車の走行テストを兼ねドライブに出かけたら、下りの第一イロハの最初の下りコーナーで、ガードレールに突っ込み写真のように大破し、即廃車になりました。たった5日の短命な車になりました。
当初は、事故原因を単にブレーキとアクセルの踏み間違えかと考えましたが、通いなれたイロハ坂だし、実際に踏んでみても、ちょっと簡単には踏み間違えないのではないかと思い、インターネットを調べたら、パドルシフト利用に関するいくつかの不安を発見した。事故原因が、きわめて似ていると思い、ホンダお客様センターへ直接メールにて、問い合わせてみた。

質問 第1回目

ご意見を聞かせてください。
先日、ホンダFIT RSを中古で買い、早速、日光イロハ坂にテストドライブに出かけたら、キツイ下りの右コーナーで、ガードレールに突っ込み、大破しました。
ぶつかる直前に、ブレーキを掛けているのにエンジンが吹けあがっていくのがわかったので、当初、ブレーキとアクセルを間違えて同時に踏んだのでは、ないかと考えていたのですが、原因をWebページで調べているとパドルシフトの操作が、かなり難しいということが書いてあるのを発見しました。

以下の用に書かれていた。
Dポジションでパドルシフトを使いエンジンブレーキを効かせながらコーナ入り口でスローインするためにフットブレーキを効かせて減速して、コーナ出口でファーストアウトするためアクセルに足を乗せた途端に坂道のため急加速となり、慌ててブレーキを踏み直しながらパドルシフトのインジケーターを見ると、エンジンブレーキは解除されている(コンピューターでコントロール)!? 
このシーケンスの目的は何なのか?

カタログを見直すと「状況を知能的に判断して通常の自動変速モードに復帰。」と記載されている!?
取説を見ると「定速状態や加速状態になるとマニュアルシフトモードは自動で解除」と記載。定速状態の持続時間などの定義は無い。
これをSポジションで走行すると、エンジンブレーキは解除されないが、坂道の傾斜によってコーナ入り口で大幅に減速すると発進時のM1に自動的にシフトダウンしてしまい(コンピューターでコントロール)!?

これによると、Dポジションでは、下り坂道で、パドルシフトを使用し減速し、エンジンブレーキを利用していても、アクセルに触れた時点で、エンジンブレーキが解除されるということなのでしょうか?
Sポジションでは、エンジンブレーキは、解除されないという、違いがあるようです。
(もう車がないので、テストできません。)

私の事故の場合、Dポジションで、下り坂をパドルシフトで、2速?まで減速し、エンジンブレーキを使用して、コーナーに入ったが、まだ、少しスピードが速いので、ブレーキに足を置いたと思われます。その時に、靴がブーツだったためか、足がアクセルを軽く触った可能性?があります。その拍子に、エンジンブレーキが解除されたのでは、ないかと推測されます。そのため、下りのカーブだったため、慌ててブレーキを掛けた(慌ててアクセルも踏んだ?)が、間に合わなかったのかと推測されます(推測1)。
もし、この機能が車として、普通ということであれば、下り坂の先の見えないコーナーの先で、一度アクセルと触れたあとに、その先に、車などが止まって、急に止まりたくても、急には、止まれないのではないでしょうか。

さらに、左右のパドルシフトの位置ですが、ハンドルと連携しているので、イロハ坂のように、ハンドルをくるくる回す道では、左右が激しく入れ替わるため、とても、正確に操作するのは、素人には、無理だと思います。
私も、もしかしたら、コーナーの途中で、されにシフト1速へのシフトダウンのつもりが、カーブの途中だったため、ハンドルが切れているので、左右のパドルシフトの位置が入れ替わっているのに気づかず使用したため、3速に入って、エンジンブレーキが解除され、加速されたのではないかという、推測もしています(推測2)。

以上のことから、RSは、レーサー使用ということで、素人には、難しい品物なのでしょうか?
私は、どっちにしても、エンジンブレーキが解除されることを知らなかったが、もし、足を載せただけで、エンジンブレーキが解除されあれば、今までの、車とは、違うことを十分理解しないと、従来通り運転できないのではないでしょうか?
パドルシフトについても、F1カーの様に、ステアリングの角度を余りきらない場合や、同じレース場を何度も、走行するには、同じリズムで使用してなれるのでしょうが、一般道では、ハンドルの切る角度が、格段に深いし、どの道も違うために、ハンドルをくるくる回す状態が一般的です。この状況下で、パドルシフトを使うのは、まるでロシアンルーレットの様な物、一般車に採用はかなり難しいのでは、そう考えます。皆さんはどう考えますか?
以上ありがとうございました。

アンサー

過日は、Honda製品をご購入賜わり、厚く御礼申し上げます。

お客様のお問合せを担当しておりますHondaお客様相談センターのXXと申します。
折角ご購入いただきながら、事故により大破となり廃車になってしまったとのこと
お怪我はなかったでしょうか、ご心配申し上げます。

早速、いただいたご質問にお答えいたしますが、事故状況などはわかりませんので
あくまでも推測の域のご回答ということで、ご了承いただきますようお願い申し上
げます。
ご質問:Dポジションでは、下り坂道で、パドルシフトを使用し減速し、エンジンブレーキを利用していても、アクセルに触れた時点で、エンジンブレーキが解除されるということなのでしょうか?

ご回答:Dパドルシフトモードの場合パドルシフトスイッチ(シフトダウン)を操作
することによりシフトダウンすることができます、しかしながらアクセルに触れた
時点でDポジションモードに変わることはなく、アクセルを踏み込むなどPGMFI-ECUが
加速している、または速度の変化がなく一定走行していると認識した時にDポジションモードに変更されます。そのため一時的に、シフトダウンしたい時使う機能です。
尚、7速マニュアルシフトでお使いいただく場合はSパドルシフトモードへの切り替え
が必要です。

また誤って3速にはいったのではないかとのご懸念ですが、Dパドルシフトモードは
シフトダウンのみの作動となり、シフトインジケーターに2速?という表示があった
のであれば、シフトダウンしていたということが推察されます。
また、パドルシフトですが、パドルシフトはコーナーに入る前に操作していただき、
シフトダウンにより充分なエンジンブレーキをかけ安全な速度で走行していただき
コーナーを抜ければシフトアップして最適な速度で走行するものであり、転舵中に
操作する設計にはなっておりません。

以上、ご理解、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

質問 第2回目

ご返答ありがとうございます。さらに、確認したいことがあります。
今回、イロハ坂の下りの坂道の最初のコーナー(傾斜はかなりきついです)になります。
Dレンジでパドルシフトを使用し、3速、2速とシフトダウンして、コーナーに入ってから、まだ、スピードが速いので、さらに、シフトダウンをしようとしたと思われます。そのため、さらに、パドルシフトを使用し、コーナーリング中ですが、1速に落そうとしたと思われます。
しかし、コーナーリング中なので、(ハンドルが180度回転中)パドルシフトの位置が、左右反対の位置になるので、間違えて、左のボタンを押し、結果的に、3速にシフトアップした可 能性があります。エンジンブレーキが作動しているので、たぶん、エンジンは4千回転程度だと思われます。
その高回転時に、3速にシフトアップされるのでしょうか?
もし、この状況下で、3速にシフトアップされると、どういうことが、予測されますか(傾斜のきついカーブです)?
また、パドルシフトが、ハンドルと一体化している場合、イロハ坂のような道路ではハンドルと何度も左右に激しく回転するので、パドルシフトを使用し、正確に、左右を使い分けるのは、一般ドライバーでは、難しいと考えますが、それについてはいかがでしょうか?
 
以上です。よろしくお願い致します。
 
アンサー
 
早速、ご返信いただきまして誠にありがとうございます。
Hondaお客様相談センターのxxでございます。

先日もお断りいたしましたが、車両情報、詳細な事故状況がわかりませんので、
あくまでも推測のお答えとなることをご了承ください。

ご質問:Dレンジでパドルシフトを使用していてエンジンは4千回転程度だと思われ
ます。その高回転時に、3速にシフトアップされるのでしょうか?

ご回答:前のメールでもお答えいたしましたが、Dパドルシフトモードは シフト
ダウンのみの作動となり3速へのシフトアップは行いません。

ご質問:もし、この状況下で、3速にシフトアップされると、どういうことが、予測
されますか(傾斜のきついカーブです)?

ご回答:仮にシフトアップということになれば、高いギア比への移行ということ
ですから、エンジン回転が低くなりエンジンブレーキは減少されます。

ご質問:パドルシフトが、ハンドルと一体化している場合、イロハ坂のような道路
ではハンドルと何度も左右に激しく回転するので、パドルシフトを使用し、正確に、
左右を使い分けるのは、一般ドライバーでは、難しいと考えますが、それについて
はいかがでしょうか?

ご回答:先のメールでお答えしたとおり、転舵中に 操作する設計にはなっており
ません。急傾斜の降坂ということであれば、ギア比が低いSモード走行あるいは、
Sパドルシフト走行を取り扱い説明書でもお奨めしております。

以上、ご回答させていただきます。
 
質問 第3回目
 
お世話になります。
解答の中で、一部理解できないことが、あるので、確認します。
質問1
ご質問:Dレンジでパドルシフトを使用していてエンジンは4千回転程度だと思われ
ます。その高回転時に、3速にシフトアップされるのでしょうか?

ご回答:前のメールでもお答えいたしましたが、Dパドルシフトモードは シフト
ダウンのみの作動となり3速へのシフトアップは行いません。
上記解答の中で、Dパドルシフトモードは シフトダウンのみの作動となり3速へのシフトアップは行いません。とあるのは、右側のシフトアップのボタンを押しても、シフトアップは、できないということですか?それは、下り坂で、エンジンブレーキが利いているためでしょうか?通常は、シフトアップボタンなので、シフトアップされると認識していますが、何かシフトアップを自動的に抑えるコントロールがされているからですか?
質問2
ご回答:先のメールでお答えしたとおり、転舵中に 操作する設計にはなっており
ません。急傾斜の降坂ということであれば、ギア比が低いSモード走行あるいは、
Sパドルシフト走行を取り扱い説明書でもお奨めしております。
転蛇中に操作する設計にはなっておりません。ということですが、現実の道路では、コーナーに入ってからスピードが、まだ早いと感じたり、コーナーの先が、思ったより、急なコーナーだったり、さらに急な坂道だったりする場合は、ブレーキを掛けながらシフトダウンしたくなると思います。現に、私は運転歴は長いので、今までの経験上、車にオートマで、L1、L2レンジがある車やマニュアル車の場合など、コーナー中でも、シフトダウンせざるを得ない状況では、シフトダウンした経験は、何度もあると思 います。ですから、操作する設計にはなっていませんと説明書でお勧めしても、反射的にシフトダウンしてしまいます。私だけでしょうか?
以上よろしくお願い致します。
 
アンサー
 
ご返信いただきましてありがとうございます。
早速、回答させていただきます。

ご質問:右側のシフトアップのボタンを押しても、シフトアップは、できないと
いうことですか?それは、下り坂で、エンジンブレーキが利いているためでしょ
うか?通常は、シフトアップボタンなので、シフトアップされると認識していま
すが、何かシフトアップを自動的に抑えるコントロールがされているからですか?

ご回答:先のメールでもお答えいたしましたが、Dレンジパドルシフトモードは
一時的に7速マニュアルシフトモードになり減速を行うための機能です。
したがってシフトアップすることはなく、加速に転じる時は、7速マニュアルシフト
モードをキャンセルしてDポジションの通常モード走行へ切り替わります。

ご質問:転蛇中に操作する設計にはなっておりません。ということですが、現実の
道路では、コーナーに入ってからスピードが、まだ早いと感じたり、コーナーの
先が、思ったより、急なコーナーだったり、さらに急な坂道だったりする場合は、
ブレーキを掛けながらシフトダウンしたくなると思います。現に、私は運転歴は
長いので、今までの経験上、車にオートマで、L1、L2レンジがある車やマニュアル
車の場合など、コーナー中でも、シフトダウンせざるを得ない状況では、シフト
ダウンした経験は、何度もあると思います。ですから、操作する設計にはなって
いませんと説明書でお勧めしても、反射的にシフトダウンしてしまいます。私だけ
でしょうか?

ご回答:切り替えしなしのハンドル操作であれば、ハドルシフトをお使いいただく
ことは可能ですが、フル転舵状態の操作は難しく危険であり、そのためコーナーの
手前でシフトダウンしてエンジンブレーキを使って安全な速度でコーナーを抜けて
いただきたいのですが、その際のシフトもDレンジモードよりもローギアリーでエン
ジンブレーキが効く、Sレンジモードをまた運転者の意思に沿った7速マニュアル
シフトモード(シフトアップ、シフトダウンが可能)が可能なSレンジパドルシフト
モードの選定をお奨めしているということでございます。

以上、ご回答させていただきます。
 
質問 第4回目
 
お世話になります。たびたびすみません。
HONDAさんのWebで、セレクトレバーが”D”のとき http://www.honda.co.jp/manual/fit/2008/drive/03.html
という説明をみたところ、加速状態になると、自動変則にもどると、あります。
これを私の事故状況と照らし合わせると(セレクトレバーD)、イロハ坂の下りコーナーで、急な坂道になっているので、コーナー中に一時的に加速されたと考えます。その時に、自動変則に戻り、予期しない加速があったのかと、考えますがいかがでしょうか?
セレクトレバー”S”では、そうならないのは、今は理解していますが、当初から理解して正しく選択することは、できなかった。
また、先日の懸案で指摘の通り、”切り替えしなしのハンドル操作であれば、ハドルシフトをお使いいただくこ とは可能ですが、フル転舵状態の操作は難しく危険である”との通り、当初私が、フル転舵状態であったため、パドルシフトの操作、誤った見方を強めていましたが、上記の原因も可能性は高いと考えますが、いかがでしょうか?
このような2つのシステムであることを、何人かの友人に話しましたが、難しくて理解できないようで、最終的には、パドルシフトは、使うなということの返事になります。(特にパドルシフトが回転してしまう状態では、正しく使うのは、難しいとの意見)
聞いた話によると、一部の外国車では、パドルシフトは、本体側に固定されていて、ハンドルとは、リンクしないシステムもあるそうですが、それなら間違いは、かなり軽減させそうです。一般車には、 そちらを採用した方が、安全面は、大変上がるのでは?
当初話したように、このシステムは、サーキート上で、プロのレーサーが使いには、良いシステムなのかもしれませんが、一般ドライバーが、この先どういった道路状況になっているかも、わからない状況で、最初から利用するには、大変無理があるのでは、ないかと考えます。
私の意見として、提案します。ご意見をお願い致します。
 
アンサー
 
返信いただきまして誠にありがとうございます。拝読させていただきました。
先のメールでもお断りしていますが、状況を確認しているわけではないので
あくまで推測でのお答えとなることを、ご了承願います。

ご質問:イロハ坂の下りコーナーで、急な坂道になっているので、コーナー中に
一時的に加速されたと考えます。その時に、自動変則に戻り、予期しない加速が
あったのかと、考えますがいかがでしょうか?

ご回答:Dレンジパドルシフトモードで仮に2速であればそのギア比は継続されます
Dモード走行に戻るのはアクセル開度により加速しているとECUが判断した時です。
アクセルペタルを踏んでいない(加速しようとしていないとECUが判断)時にギア比
が高く速度が上がってもDモード走行にはなりません。最初にいただいたメールには
アクセルを踏んだかも?とお書きになっております。

ご質問:このパドルシフトのシステムは、サーキート上で、プロのレーサーが使う
には、良いシステムなのかもしれませんが、一般ドライバーが、この先どういった
道路状況になっているかも、わからない状況で、最初から利用するには、大変無理
があるのでは、ないかと考えます。

ご回答:仰るようにパドルシフトの操作に関しては、ある程度の慣れが必要かと
存じます。いただいたご意見は関連部門に伝えさせていただき今後の参考にさせて
いただきます。

以上、ご回答させていただきます。

 

大変長い文書にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。最終的に、自分としての明白な事故の原因がつかめなかったので、Webに載せることにより、いつか誰かにより検証されることがあるかと考え、掲載してみました。

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